を使った活動

1.色の重要性
色の発する影響は、その振動とその色が属するオクターブにより違います。より上質で純粋な媒体を通せば、色はより澄んだ明るい色となります;その影響は有機体だけでなく、精神面にもよい結果となって現れます。このように表現される媒体が異なれば異なった結果が現れ、その重要性も異なります。色の表現には高度から低度のものとさまざまで、どの色を自分のオーラが惹きつけるかは、本人次第です。大師は、「人がその人生で思想を高いところに昇華させ、神のために生きたいと思う時、その人に高度の色が惹きつけられ、それにより進化への有益な影響力を持つことになる。」と言っています。
例えば、赤い色の影響下にある人間には、神聖な命が浸透しますが、もしその人が自分の目的のためにだけ行動する利己的な人であれば、赤い色のもたらす神聖な命がその人に達することはありません。利己主義は、人間に対する神聖な命の実現を妨げる最大の障壁です。それが色光を病の治療と精神的進歩に生かすための鍵なのです。もし人が、自分の中に唯一治療効果のある高度の色をもたらす土壌を作ることなく、色を使って治療しようとしても、さしたる効果は何も得られないでしょう。まず第一に、自分の精神が、高度の色光によく振動する媒体となり、有益に働けるようにしなければなりません。太陽エネルギーを同化し処理する有機物質界においても、同じことが言えます。

 ではここで、色についていくつか重要な性質を述べていきましょう。

赤い色は、慰め、活力、勝利、そして困難を乗り越える力をもたらします。
赤い色は、高度世界の象徴です。初めて象徴された生命の紋章であり、愛から派生したものです。そのため、赤い色には人を元気づける活力があります。高度世界の赤い色が、非常に繊細で美しく純粋な形で実現されるとき、それに触れた人だけが高度生命の集中した振動を感じ取ることができます。ただ、赤い色は、オクターブがだんだん下降していくと、色彩質がどぎつくなります。それは物質界で人々をいらだたせる効果として現れたり、物理世界ではエネルギーをもたらす一方で、好戦的な、破壊的な本能を強める効果が出たりします。そのため、何らかの方法で最も程度の低い赤い色の性質を組織内に蓄積した人は、非常に活発で荒い性格となります。

 純粋なオレンジ色は、個人の高貴な性格、精神の向上、明示への関心を生み出し、不純なオレンジ色は虚栄心、自己満足、利己主義などを育てます。

純粋な黄色は、人間の思考や感情の均衡、平安、静寂、穏やかさをもたらし、知能と精神許容量の拡大に寄与します。黄色が不純な状態に同化されてしまうと、痛みを伴う肉体条件を生み出したり、精神のバランスが乱れたり、感情が極度(たとえば高慢)になったりします。

 緑色は成長、発達、豊富、繁栄、穏やかさ、希望、平和と豊穣をもたらします。しかしそれが不純な状態に同化され、他の色より強くなってしまうと、貪欲となり資産や物への欲望を引き起こすという悪い影響をもたらします。

 振幅が激しい明るい青色は、精神的な向上をもたらし、感情を深く掘り起こし、崇高な感情、理想主義と信仰を呼び起こします。

最も純粋に現れた濃い青色は、粘り強さ、不屈、安定を生み出しますが、不純な状態では不調和をもたらします。  

 紫色は、能力、やさしさ、善行、尊敬、寛大さ、包容力、慈善、そして実行力をもたらしますが、不純な状態では、小心につながります。

 薄紫色は、救済、やさしさ、完成、尊厳、崇拝、謙遜、隔離を意味します。

 ダイアモンドの色は完全、純粋、完成を意味します。

白色は純粋と誠実を意味します。人は白をまとうことで、外的な規則や方策に関係なく純粋に神に仕える意欲を示すのです。

心霊活動で色をより効果的に使用するためには、それぞれの色に関連する曜日、惑星、時間、音、数があることを知る必要があります。

色        日         惑星       音階       数
赤          火曜     火星       ド          9
オレンジ    日曜     太陽        レ         1
黄色        水曜     水星    ミ         5
緑          月曜     月         ファ       2
明るい青    曜          金星        ソ         6
暗い青      木曜     木星        ラ          3
紫          土曜     土星    シ         7

 

惑星の時間は次の方法で決定されます。
各曜日は、特定の惑星から影響を受けます。日の出時刻から1時間は、その曜日に対応する惑星からの影響が強く、例えば、日曜日の日の出が6時であれば、6時から7時の間は太陽の影響を受けます。そして
7時から8時の間は火星、
8時から9時の間は木星、
9時から10時の間は土星、
10時から11時の間は水星、
12時から13時の間は金星の影響が強くなります。
1日を12時間制と考えますので、
13時から14時は再び太陽の影響を受けることになります。

惑星の順番は月、水星、金星、太陽、火星、木星、そして土星です。
惑星の時間は一定ではなく、一日の長さによって変わります。
一日は日の出から始まり日の入りまで続きます。これを12分割した1時間はそれぞれ惑星を表します。

 

. 色による治療

いずれの疾患も、赤、緑、青、黄色、オレンジ色、紫色など光の色によって治療することが可能です。色光は病気の種類によって選択します。

太陽でよく照らされている場所にプリズムを置き、3~4メートル離れて立つと、プリズムを通過する太陽光線で形成される虹が目に届きます。次に、そのとき自分の好きな色に精神を集中します。

  ではここに、各疾患名とその治療に使う色について述べていきます。

  貧血に:赤
消化不良に:緑
神経系の乱れに:ライトブルー
神経衰弱、知覚過敏に: 毎朝、青光線を頭、胸、腹にあびせる
精神の発達を助けるために:黄色
肉体的な成長を助けるために:緑
恐怖を抑えるために:オレンジ
心を落ち着かせるために:青
虚脱感に:黄色
信仰を強化するために:青
強さを取得するために:紫
不快を抑えるために:ピンク

 

3.色を使った演習

1) 毎日の健康維持のため、日の出後、曜日と時間に対応する色を体に浴びる
2) 心の中で白と同化することを描きながら、呼気と吸気を伴う身体運動をする。白光を頭から浴びるようにイメージし、右腕を動かしながらリズミカルに呼吸する。
1から4まで数えながら、右腕を上げる運動:1で息を吸い、腕を図のAの位置からBに下げる。2で息を吐き、腕をBからCへ左に。3で息を吸い、腕をCから右にDへ。4で息を吐き、腕をDからAへ。これら一連の動きで人の足の形をたどります。

3)2人がひとつずつプリズムを持ち、時間を決めて太陽光線がしっかり入る場所にそれぞれ置きます。そして得られたスペクトルの色、強度、幅をよく記憶します。しっかりと覚えたら、2人の内1人がその色のうち1つに思考を集中し、他の1人も同じことをします。そしてすばやく、スペクトルの色の一部に変化が起こったかを観察測定します。もし両者に確かな観察力があれば、各自思考を集中したスペクトルの色に起こるなんらかの変化に気づくでしょう。思考が強いほど変化も大きく、ある種の知性がその上に作用したことが明らかです。この実験は、理性を持つ存在から発散される光がどのように作用するかを見るものです。