何千年も精神文化界の中核であったブルガリアとバルカン諸国 b>

遠い昔から、バルカン諸国は精神文化の世界で中核的な位置を占めていました。キリスト誕生を遡る数千年前、地上人類にほとんど何も文明が存在しなかった時代、ブルガリアとバルカン諸国周辺に、人類を発展に導く新しい道を示す明るい光が灯されました。ロドピ山脈の奥深く、リラ山の聖地に、神秘主義思想の教祖オルフェウスが生まれたのです。この人類史上最高の天才は、壮大かつ原生的な自然にあふれるトラキアで生まれ育ち、生まれもった英知で最高の知識と音楽の神秘的な力を会得しました。オルフェウスは、今ではエジプト神話伝説の人物として崇められています。オルフェウス教は神秘的な伝統を創出し、新しい文化の中心となり、また新たに白飯を普及させました。

今もギリシャでは、ブルガリアの南部地方トラキアについて、歌人や詩人を多く輩出した光の国として考えられています。宗教芸術、詩、音楽が教育され、人生の偉大な法則が啓示されたという伝承が残っているのです。

その後再び、バルカン諸国は世界的に脚光を浴びる場所となります。今から1000年以上前、ブルガリアを拠点としてボゴミール運動という、国際的な意義を持つ文化運動が起こったのです。その支持者は真のキリスト教えの担い手達でした。彼らは、全人類への愛、兄弟愛、平等という基本精神に基づき、素朴で純粋で清らかな生活を実行しました。ボゴミール運動は精神的な活動だけをしていたのではなく、さらに中世の暗黒時代における社会変革運動にも果敢に関わりました。

 さらに20世紀初頭、ダノフ大師による新しい愛の教えが世界に広がり、ブルガリアとバルカン諸国は、再び世界的にこの意義深い活動の中心として注目を集めました。
ダノフ大師は、人類の精神的発展に新しい方法を示すことを天命としていました。20世紀初頭まで、数々の文化は長らく下落を続け、理性の中核から大きく外れていきましたが、その動きはついに究極に達し、終焉を迎えました。新しい道、調和への偉大な源、愛に向かって進んでいくためには、人生の方向転換をする必要がありました。現在、愛は人間の魂の新しい力として登場しましたが、これまで、愛はたびたびその姿を現しては消えていきました。しかし現代、世の指針として愛が求められています。愛は人間の内面と対外的な命を組織する中核であり、新しい形の兄弟愛と団結を作り出します。

イエス・キリストは今から2千年も前に「それらの日には、太陽は暗くなり、月はその光を放たず、星は天から落ちる」と言っています。現在、人類は苦しみの火を通り抜ける最中でもがいている状態です。そこを通り抜けた先に真実があり、今はその真実を理解するための準備段階なのです。現代人が渇望しているのは知恵と愛です。そしてそれこそ、ダノフ大師が指摘する水晶のように透明な思考の源なのです。今、それは手の届くところにあります。身をかがめてこの教えを飲み尽くすか、口悪しげに非難したり、言い訳を連ねて回避するかは、あなた次第です。

  神は人間に選択の自由を与えられたと同時に、役割もお与えになりました。ブルガリアの人々には、特に厳しい役割が与えられています。我々には、神聖な教えを愛や知恵、真実を求める全ての人に国籍に関わらず伝えるという、最も重要な役割が与えられているのです。



年鑑
卓越し 普遍的な 兄弟 愛 ブラザーフッド
ダノフ大師に ついて述べた著名 人